1年半でのサービス終了が話題に!ドラゴンクエスト ダイの大冒険とは?

『ドラゴンクエスト』の名前を冠し、大人気コンテンツでもある『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のゲームアプリが2023年4月27日にサービスを終了すると発表されました。アプリの配信当初から当ゲームに関する酷評も見られますが、ほとんどが原作への愛があってこそのものでした。

ゲームをやりたいと思わせ、がっかりするほどの関心を持たせるダイの大冒険とはどのような作品なのでしょうか。人気の理由と合わせて紹介していきます!

ダイの大冒険とは

ダイの大冒険は1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた漫画で、正式名称は『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』です。

主人公で、勇者を夢見る少年ダイの成長と、ポップ、レオナ、マァムなど仲間たち(アバンの使徒)との絆を描き、本編の大部分は魔王軍との3ヶ月ほどの攻防戦が描かれています。

『ドラゴンクエストシリーズ』が題材となってはいますが、登場するモンスター、魔法、職業などの根幹に関わる設定以外は各種ゲーム作品と一切繋がりのない、完全オリジナルの世界設定を持っています。

随所にゲーム作品に対するリスペクトを含ませつつも、全体的には少年漫画らしいアクションシーンの方が色濃く、『ドラクエ』というカテゴリを超えて『ダイの大冒険』という独自作品として評価されています。

ダイの大冒険が人気の理由

漫画の連載が終了して25年以上経過しているダイの大冒険がなぜこれほど人気なのかまとめていきます。

人気の理由①:ダイの大冒険 キャラクターの「人間的な」成長

主人公のダイは「勇者」であり、自分の信念をブレることなく持ち続ける姿は「憧れの存在」となります。しかし本作におけるキャラクター最大の魅力を象徴しているのはダイの相棒であるポップの成長です。

ポップは最初、口ばかりで修行を怠け、ピンチになると仲間を見捨てて逃げる、控えめに言って「クズ」キャラクターとして描かれます。ところが話が進むと急激に成長し、強敵・バランの手で記憶を消されたダイを助けるため、捨て石になる覚悟をしてバランの右腕である「竜騎衆」に単騎で戦いを挑むシーンは、同作の見せ場の一つだという声もあります。また決戦では、パーティーの頭脳として活躍。敵からも「勇者一行でダイ以外に恐ろしいのはポップとヒュンケルだけ」、「成長度だけでいえばダイ以上」と一目置かれるほど成長します。

人気の理由②:RPGらしいキャラクターの成長

バトルマンガでは、登場するキャラクターが敵味方関係なく「強くなりすぎる=強さのインフレが起こる」ことがマイナスのイメージでとらえられることが多くあります。しかし、ダイの大冒険はベースがドラゴンクエストであるため、RPGなので、経験値を積んで飛躍的に強くなるのは自然なことと言えます。なので六大団長を倒すごとに、ダイたちがどんどん強くなっていくのは当然で、むしろ「インフレ」がないと困ってしまいます。そういった意味でも主人公とその一行が作中最強のキャラクターになっているダイの大冒険は当然のことを当然の様に行っていると言えます。

人気の理由③:ダイの大冒険 キャラクターの立場や気持ちの変化

最初はダイの師・アバンへの復讐心から邪な心を持っていたハドラーもダイとの戦いを経て、ライバルとしてダイを苦しめます。さらに人間と相対する立場の魔族でありながら、ダイに肩入れする武器職人のロン・ベルクや、一度死んだと思われていたアバンも最後の戦いでは大活躍します。

さらにキャラの演出、ストーリーとの組み合わせも絶妙です。作中では最強クラスの力を持つダイの父でありながら人間を憎み人間界を滅亡させようと考えるバランがハドラーの配下になった理由、大魔王バーンが世界を征服する理由も語られています。ポップとマァムを中心とする恋愛模様も描かれており、ただのバトル漫画ではない描かれ方をしています。

また、終盤になると、序盤のことがすっかり忘れ去られる作品は珍しくありませんが、ダイの大冒険では、ダイがレオナ姫からもらう「パプニカのナイフ」や、ニセ勇者パーティーは最終決戦の大魔王との戦いにも登場します。これもドラクエ的な要素を踏襲しているからこその演出と言えるでしょう。

最後に

今回はダイの大冒険について、その魅力を中心にまとめてきました。ダイの大冒険 キャラクターはポップをはじめ大いに成長していき、それに励まされたという方も少なくないでしょう。ドラクエでありながらドラクエではない魅力満載のダイの大冒険から学ぶことも多いので、見たことがないという方は是非漫画やアニメでぜひ一度は見てもらいたい作品です。

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