ブラッド・ピットの病気と感動秘話

ブラッド・ピットは「失顔症」という病気であることを、昨年の5月に公表しました。妻であるアンジーごとアンジェリーナ・ジョリーも、「乳がん」の手術を受けていたことで日本でも話題になりました。夫婦揃って、今まで隠してきた自分たち2人の弱点を、始めて公表した恰好になりました。

ブラッドピット 病気人との出会いが多いハリウッドの世界で長年仕事をしてきたブラッド・ピットですが、よく人に「どこかでお会いしましたか?」と失礼なことを言ってしまい、人間関係に苦労したエピソードを語っています。

ブラッド・ピットといえば、撮影中は最後まで現場に残り、最後のスタッフにはあいさつをして帰るという、ハングリーさを大切にする、現場主義の俳優であることで有名。

それ故に、自分の失顔症という病気の葛藤は深いに違いない。

逆にいえば、自分のそんな病気があるからこそ、スタッフと多くの時間を共有しようとしているのかもしれない。

しかし、実はブラッドは正確な医者の診断は受けていないらしく、本人の自覚の中での告白である。

ブラッド・ピットは自分の病気について、以下のようなコメントをしている。

「僕は、相当多くの人たちから嫌われていると思っている。なぜなら、僕は彼らからとても失礼な人間だと思われているからなんだ。挨拶程度ではなくて、面と向かって話をした人でさえも、なかなかその人の顔を覚えられないんだ。今まではどうにかうまく切り抜けてきたつもりだけど、この一年、どのタイミングでこの話をしようかと悩んで、正直に言おうと決心したんだ。それで、『どこでお会いしましたっけ?』って正直に聞くようにしたんだけど、ごまかすより事態は悪くなってしまって、相手をもっと怒らせることになってしまったんだ」。

「時々、『その節はお世話になりました』なんて言うと、もっと厄介だね。独りよがりでうぬぼれ屋だと思われてしまうんだ。どうしてそうなってしまうのかわからないんだけど、恐らく失顔症っていう症状だと思う。この世界では、何度も同じ人に会う必要があるんだ。それなのに顔を忘れてしまうから、人に会う度に不快な思いをさせるのではないかって、いつも心配しなくちゃいけない。だから、家にいる方が気が楽なんだ。子供の世話で家から出られないって思われているみたいだけど、実際には全くその逆だよ。そろそろ検査をする必要があると思っている」

ブラッドのコメントの中の「嫌われていると思う」という言葉が辛い。

ここまで熱心に俳優業に没頭してきたブラッド、自分は彼の出てる映画のほとんどが大好き。

その作品で関わった人間関係が温厚でなかったとしたら、その作品たちのファンとしてショックだ。

ちなみに失顔症の正式名称は「相貌失認」といい、症状の詳細は以下の通りだ。

先天的に相貌失認を発症する確率は2%程度と推定されており、一般的に想像されるよりかなり多い人間の個体識別は顔の認識だけでなく声や着衣、体格、振る舞いなど様々な情報を総合して行われており、顔の認識に障害があっても他の機能で代償し、日常生活に支障をきたしていないため、相貌失認を自覚していない人が相当に存在すると考えられる。なお、遺伝による生得的症例である可能性も否定できず、1999年には父親と2人の娘にのみ障害があらわれ,母親と息子には障害がみられないという家族が報告されている。

この病気は相手の喜怒哀楽が判断できないという特徴があるが、これまでのブラッドのインタビューなどでの会話をみてると、特に問題ないようにも思える。

そして俳優と仕事に必要な想像力は、この病気を抱えてたら上手くいかないはず。ブラッドはこれまで素晴しい仕事を続けている。

ブラッドはまだちゃんとした診断を受けてないだけに、もしかしたらブラッドは病気ではない可能性もある。

しかし、そうでなかったとしても、ブラッドの欠点であることには間違いはない。

奥さんのアンジーと共に、自分の弱さと戦っていかなければいけない。

 

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