応援歌は日本独特?各国のスポーツ応援の仕方まとめ

大谷翔平選手の本塁打王、打点王、2年連続リーグMVPの期待がかかる2023年のMLB。日本での放送も増え、試合の様子を目にする機会も増えてきましたよね。サッカーも久保建英選手や三苫薫選手ら海外で活躍する選手も増え、その試合も見ることができるようになりました。

試合を見ていて日本での試合と雰囲気が違うと感じると思いますが、1番大きな要因は応援の仕方でしょう。日本の応援の仕方は独特と言われますが、各国と比べるとどういった点が違うのでしょうか。

各国の応援の仕方をまとめ、日本の応援がどう違うのか、まとめていきます。

日本の応援の仕方

日本の応援の仕方は海外の人が関心を持ったり、賞賛したりすることも多くあります。日本の応援の特徴は

  • 「応援団」があり、全選手に対してや場面に応じた細やかな応援がある
  • ヤジが少なく敵チームにも寛容
  • 会場を汚さず、ごみは持ち帰る

が主に挙げられます。この中でも、W杯などでサッカー海外の反応が1番良いのが観戦マナーの良さです。試合会場のゴミを自分のでもないのに拾っている姿に海外から称賛されています。

応援の仕方は各チームになどの応援団があり、「商魂こめて」をはじめとした応援歌など、統率の取れた応援で選手を鼓舞します。情けない試合を見せた後に選手に対して叱咤激励をすることはありますが、選手を否定することはなく、ヤジを飛ばすことも非常に少ないのが日本の応援の特徴です。

世界各国の応援の仕方

【アメリカ】誰のプレーでも良いは良い、悪いは悪い

アメリカ(MLB)では観客は応援、叱咤、ヤジをどんどん飛ばしますが、それは基本的には打者が打席に入るまでに限られます。いったんプレーが始まると、観客は黙ってそのプレーに集中します。その結果、たとえ相手チームでもファインプレーなどには歓声を送って称え、エラーなどには容赦ないブーイングを浴びせるつねにメリハリがある状態で試合が進んでいきます。

日本では応援によって選手が最高のパフォーマンスを発揮できることを期待しますが、アメリカでは選手個人に対して声をかける場合は“応援”ではなく、集中力を削ぐことを目的としたアクションとしていることが多くあります。

【イングランド】チャントで鼓舞、侮蔑

イングランド サッカーの応援と言えば【歌と手拍子】です。チャントと呼ばれる短い応援歌は、試合が小康状態になったタイミングで自然発生的に始まることが多く、イングランドのサポーターにはコールリーダーというものは存在しません。チャントは誰でも歌い始めることができ、誰かが歌い始めればあっという間に場内に広がっていきます。内容は味方を鼓舞するものだけでなく、敵を揶揄するものまで様々です。

チャントは選手以外にも、監督やレフェリーにも向けられる。スタジアム全体から一斉に湧き起こるチャントは圧巻だが、子供には聞かせられない放送禁止用語も多く、規制すべきとの意見もあるほどだとか。

【ドイツ】大きな旗を悠々と振り回す

ドイツの応援旗は柄も長ければ布地も大きく、その大旗を客席で悠々と振るのがドイツ サッカーの応援方法です。国内リーグ(ブンデスリーガ)では各チームが20人ほどの旗振り隊が編成されており、試合前にはピッチ上でも振り合います。

UCLの試合では旗振り隊がゴールライン外に一列に並び、アンセムに合わせていつも以上に誇らしげに打ち振る様子は壮観です。かつて香川真司(元日本代表、セレッソ大阪所属)が所属したドルトムントの応援は特に勢いがあり、7万5000人のファンから湧き上がるコールは圧巻の一言です。

最後に

今回は日本、アメリカ(野球)、イングランド、ドイツ(サッカー)の特徴的な応援方法についてまとめてきました。野球とサッカーはプレーの性質上単純に比較することはできませんが、ワンプレーワンプレーに集中して声援を送る姿は同じようですね。

日本の高校野球のようにブラスバンドでの応援は非常に大きな力となりますが、MLBのようにプレーの阻害となると言うのも一理ありそうです。

応援の仕方でもお国柄はそれぞれで、それを楽しみに試合を見る、と言うのもまた醍醐味かもしれませんね。

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